手が荒れるとはいったいどういった状態?
皮膚(角質層)にひび割れなどの傷が出来てしまいバリアが壊れ、水分を失い、粉を吹いていたり炎症を起こしている状態です。
バリアが壊れているため、角質細胞の中の水分が出て行ってしまっていますね。
お客様に手書きで説明したものです。わかりにくくてすみません”(-“”-)”
また、手には汗腺が多くあり、逆に皮脂腺がありません。
皮膚に潤いを与え、外敵(雑菌・ウイルス・花粉など)からの刺激から守ってくれる
皮脂膜
は、皮脂腺からの皮脂と、汗腺からの汗が混ざり合って出来ます。
では、皮脂腺のない手のひらはどのように外敵から守るかというと、
手のひらや踵には、角質層の中に他の皮膚にはない透明層という層があります。
外からの刺激は角質層が分厚くなることで守られているんです。
手の甲や指に関しても、皮脂腺はありますが他の部位に比べて少ない為に皮脂と水分が奪われやすく乾燥をおこしやすくなっているんです。
上記の写真のように角質層がのバランスが崩れていると、ターンオーバーもどんどん遅くなってきます。
なので、まずは皮膚のバリアを整えて保湿をしながら、新しい皮膚の再生を促すのが一番です。
そのためには、洗いすぎはまずやめてください。
水仕事の時は、ゴム手袋は必須!!(私はゴム手袋の中に綿またはシルク地の手袋をしています。)
乾燥が気になる時だけアルガンオイルや米ぬかオイルなどを少量手に塗り込んでから水仕事をします。
ハンドクリームなどの塗りすぎは、皮脂腺の衰えにつながります。
下のような少しの乾燥程度であれば私は塗りません。
また、油汚れがするっと落ちる~とCMでやっているような食器用洗剤は、お肌のバリア(皮脂は油です)も洗い流してしまいますよ!
同様に洗浄力の高いクレンジングや洗顔料も洗いすぎになります。
(だからと言って、洗わないのはだめですよ。皮脂は酸化して汚れとなりますからね)
トイレから出るたびに、石鹸等で洗いすぎる方!!!これもまたお肌を守ってくれるバリアを洗い流してしまっています。
少しの習慣を変えてもらうだけで、手荒れ知らずになったお客様もたくさんいらっしゃいます。
炎症を薬で蓋するのではなく、洗いすぎをまず辞めてみませんか???